ミトラのブログ 秘境と異世界

田舎の写真、異世界、マネー、雑学

中国の騎馬民族(読書)「戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊」

中国とは少数の騎馬民族が多数の農耕民族を支配する国

f:id:nonoty32a:20190817131830j:plain

https://stat.ameba.jp/user_images/20170525/15/jimeca/f3/71/p/o0640095213945459693.pngより引用

 

「中国人」は実は4億人しかいない?

久しぶりに読んだ本の紹介ですが「戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊」(929円)です。

著者は東大準教授や研究員などを務めた人だが農業が専門で、世界各国の農業を現地で研究してきた。

中国へも何度も足を運び、中国人留学生と一緒に中国奥地の農村の現状などを研究した。


ありがちな中国崩壊本の著者は、中国政府に目を付けられているので、実際に中国に行ったことがない人が多い。

過去に中国を訪問したことが在ったとしても、中国に不都合な本を書いた時点で入国できなくなり、入国したらスパイ罪で捕まってしまう。

これが中国研究の難しさだが、農業研究者として何度となく中国入りし、他の国の農業と比較できるのは有利です。


著者の指摘では中国の人口は13億人だが、実際には4億人の都市戸籍と、9億人の農民戸籍に分かれている。

さらに農民戸籍は3億人の農民工と6億人の農村農民に分かれていて、農民から都市戸籍になることはできない。

農村農民の多くは現在も非常に貧しく、収入は都市住民の2割程度だが、この格差は意図的に仕組まれている。

 

北方騎馬民族が南方農耕民族を支配

共産党は都市政党で、北京などの都市住民が農村農民を支配する体制なので、農民が豊かになると共産党が崩壊してしまう。

共産党を支える都市住民は豊かでなくてはならず、都市住民を支える農民は、貧しくなくてはならない。

日本で報道される中國は4億人の都市住民についてだけで、日本旅行をしているのも都市戸籍の中国人だけだという。


こうなっている理由は中国4千年の歴史にあり、有史以来ほとんどの中国王朝は北方の騎馬民族だった。

対して南方の穀倉地帯は人口こそ多かったが、支配するのは常に北方騎馬民族、支配されるのは必ず南方の農耕民族で下。

北方騎馬民族は黄河文明で知られ、南方農耕民族は長江文明として知られ、本来2つの文明は別々に分かれていました。


だが秦の始皇帝やジンギスカンは「自分で働くより南方の農耕民族を支配した方が楽だ」と気づいて南方侵略をしました。

これを「中華民族の統一」と調子よく言い換えているのが、現代の中国だという事です。

そう言われると中国の異常なほど大きな経済格差や、共産党と農民の関係、最近の香港をめぐるデモなどが理解できます。