ミトラのブログ 秘境と異世界

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高野町上筒香から下筒香へ、丹生川沿いに限界集落めぐり

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丹生川沿いに限界集落が点在

前回は和歌山県高野町富貴という標高600m以上にある高地集落まで行きました。

富貴は数百もの民家が集まる大きな集落で、現在も役場や郵便局や商店、小学校やゲストハウスまである。

この辺の集落としてはかなり栄えている方で、田舎の中の都会と言ってもいい。


奈良県南部とか和歌山の県境では、小学校はすべて廃校で郵便局も次々に閉鎖されている。

小学校がなくなるのがターニングポイントで、子供がいる親は全員町に引っ越するので、集落に1人も子供が居なくなります。

神社や公園や広場には遊具が整備されてあるが、どれも最近20年は誰も使っていないと思われます。


それでも村の年寄りは、いつか孫やひ孫が来るのではないかと、ブランコなどを毎日手入れしている。

寂寞を通り越してホラー映画のようだが、こうした集落が見てきただけで数十も存在した。

去年行った場所に今年行ってみると、1年でさらに無人化が進行している。

 

上筒香と呼ばれる辺りは平地の田んぼがあり、農家は裕福そうです

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何かの農作業をしています

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畑で採れた野菜は自分と近所が食べる用でしょう

こうして食べ物を融通しあっている

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平地がない中筒香には田んぼがなく、大きな畑も作れない

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中筒香の丹生神社

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山を切り崩した平地に、なんとか建ててある

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真新しい白い旗

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手水舎は丹生川脇にあるためか苔がすごい

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消えゆく無数の集落

和歌山県高野町は高野山の周辺だけ賑わっているが、奈良県に近い方はほとんどが廃村状態です。

なんでかと言うと9割が山地で森林なので小さな農地しかなく、しかも町まで遠く時間がかかる。

平地の兼業農家のように、工場や建設会社で働きながら広い田んぼを世話することができない。


猫の額ほどの田んぼと傾斜地の畑は自分で食べる分にしかならず、林業が壊滅したので林業収入がゼロになった。

町まで遠いので通勤できず、多くの高齢者は年金を貰いながら食べる分の作物だけを育てています。

今生きている人たちが老人ホームに入るか亡くなれば自動的に廃村になり、助かる方法とかは無い。


町に近い集落は若い人が車で通勤し、風光明媚な場所はキャンプ場や釣り人で賑わっている。

何もない場所の集落は今後10年か20年でなくなるので、今見ておかないと来年はもう消えているかも知れない。

集落がなくなった後は森に還り、そこに人々が暮らしていた痕跡も、徐々に消えていくでしょう。

 

下筒香集会所がある集落、平地は一切なく斜面だけ

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集会所にコミュニティバスが止まっていた

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畑も傾斜地で、イノシシに食われるので電気柵が必須

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人が住んでいる気配があるが、平均年齢60代以上の筈なので、ここも10年後には消えているだろう

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美しく手入れされているが、たまに老人を見かけるだけ

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一軒だけ谷の下にあった黒い家

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集落を通る道は行き止まりらしかった

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今住んでいる人たちが居なくなれば無人になる

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つづく