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人は比べる事で操られ、不幸になる


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ポルシェを買った人は買った瞬間から、「もっと高い車を買えなかった自分」を意識する

https://newcars.jp/wp/wp-content/uploads/2015/07/boxster-1.jpg

https://newcars.jp/wp/wp-content/uploads/2015/07/boxster-1.jpgより引用

 

比較する事で操られる

人間は何かを決めるときに必ず比較をし、比較する事でマーケティングに操られている。

例えば食堂のメニューに松竹梅の3種類あるのは、一番高い値段のを「買わない」事を前提にしている。

1200円、880円、600円みたいな値段で安いのは明らかに手抜き、高いのは損にしておくと、自動的に人は真ん中を選ぶ。


自動車のカタログでも、一番安いのと一番高いのは、大抵意味不明な内容になっていて、誰も買わない。

安いのはギアがマニュアルのみでしかも4速だったり、ボディの飾りが剥がされていて売る気はまったくない。

逆に高いのは一年に一度も使わないような装備が山盛りになっていたり、値段の差ほど価値が高くないようにしてある。


安いグレードを買わせない為にわざと外観をみすぼらしくしてあり、一番高いのを買う人が少ないのも計算済みになっている。

多くの車は最も高いグレードを買う金額で、もう1クラス排気量が大きいクルマを買える値段に設定してある。

洗濯機でも冷蔵庫でも、カタログを見るとメーカーの最上位には、とても高価で割高な商品が販売されています。


某ヤマダ電機にいくと、数十万円もする冷蔵庫がそびえるように『ビル街』を形成していて圧倒されます。

実はあれは「売れない」のを前提にしていて、もっと小型で安い冷蔵庫を「買い得だ」と感じさせるためだけに置かれています。

不思議な事に普通の冷蔵庫の近くに、もっと割高な冷蔵庫を並べておくと、普通のが買い得に見えて良く売れるそうです。

 

人は何のために高額支出するか

では誰も買わない高級冷蔵庫を売り場から撤去するとどうなるかというと、普通のより少し「お買い得な」小さいのが売れるようになります。

人は比較する対象がないと買い得かどうか分からないので買わず、比較の対象があると見比べて得する方を買おうとします。

結婚相談所という現代版集団見合いみたいなのがありますが、あの中に入ると男性で年収1000万円以上でないと、女性は相手にしないそうです。


結婚年齢で年収500万円でも地方ではかなりの高収入だと思うが、ネット上では600万や800万と比較されるので、「収入が低い」事になります。

だが結婚相談所ではなく普通に男性と女性が出あったとしたら、女性は「この人年収500万円だから論外だわ」とは考えない筈です。

このように人間の判断は、比較する対象がある場合とない場合では、全然違ってきます。


またクルマの話をすると、100万円の軽自動車と1000万円のポルシェは機能としてまったく同一で、見た目や質感以外に違いはありません。

軽が360CCだった時代は明らかな違いがあったのだが、今は軽でも時速100キロ出るし、4人乗れるしむしろ便利なほどです。

軽は車体が弱いが大型スポーツカーは高速で事故を起こす傾向があるので、結果としてあまり安全ではない。


1000万円のポルシェを買う人は明らかに、他のクルマと比較して自分を立派に見せるために、高価なクルマを買う傾向があります。

面白い事に軽を買った人よりポルシェを買った人の方が満足しているかというと、そうでもないのです。

1000万円のポルシェを買った人は「2000万円のポルシェを買えなかった」「4000万円のフェラーリも買えなかった人」という立場を、否応なしに意識させられるからです。


高級住宅を買った人と同じで、安い家を買った人より幸福かと言えば、あまり関係がありません。