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すぐには実現しないEV社会 ブームに乗った過剰宣伝も


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フランス大統領はブームに便乗して良い恰好をしただけ

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https://s2.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20170712&t=2&i=1192624053&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXMPED6B0BBより引用

 

EV社会はすぐに来るのか

電気自動車を推進するという各国要人の発言や、メーカー側の発表が相次いだが、内容に疑問があるものも多い。

フランス政府は7月に「2040年までにガソリンやディーゼルの販売を全廃する」と発表し人々を驚かせました。

ボルボは2018年以降ガソリン、ディーゼルの発売を新型車を発売せず、全てEVに切り替えると発表しました。


他の政府やメーカーも似たような取り組みをしていて、なんだかすぐにでも全ての車がEVに変わりそうに見える。

まずフランスの2040年ガソリン車全廃から俎上に載せると、フランスは2040年にガソリン車の販売を辞めるとは言っていない。

良く通販で『全商品5割引セール』と宣伝し非常に小さい文字で(10万円以上買い物した場合に1万円以下の1点のみ)みたいな宣伝をしている事があります。


フランス政府の2040年ガソリン、ディーゼル全廃には(ハイブリッド車を除く)と書いてあり、モーターを積んでいれば販売しても良い。

日本やアメリカでは電気だけで動く自動車をEVと言っているが、欧州(EU)では充電できるハイブリッド車もEVと呼んでいる。

プリウスには充電できないHVと、充電できるプリウスPHVがあるが、フランスではこのPHVもEVなのです。


「何がちゃうねん?」と言うと、2040年までに販売されるEVの9割はハイブリッド車で、純粋な電気自動車は1割以下と予測されています。

EVは充電する事でしか走れないが、PHVはガソリンを補給すればHV車として走行可能です。

フランスの発表は少し言い方を変えると「2040年までに販売する車の1割を純粋なEVにする」という情けない目標になります。

 

現実のEVは遠い未来

2030年代までに全ての自動車の1割か2割がEVになるというのが、世界の現実的な予測で、フランスも同じなのです。

フランスは大統領がマクロンに変わったばかりなので、大きな事を言って「いい恰好をしたい」ということだったと理解しています。

2030年代までに自動車の1割がEVと書きましたが、当然ながら「もっとEVを売れば良いじゃん」という意見が出ています。


規制でガソリン車の税金を重くして、EVを優遇すると確かにEVの購入は増えるがそこで大問題が起きるのです。

それはEVが「電気で走る」事そのものにあり、全てのEVが一斉に充電し始めると電力が足りません。

全ての自動車をEVにしても電力消費にして1割しか増えないそうですが、それと充電する事は意味が違います。


もし8000万台の電気自動車が同時に急速充電し始めたら、現在の日本の発電能力と同じくらいの電力が必要です。

さらに商業用自動車も全てEVになったら、必要な電力を確保できなくなります。

これほど巨大な電力を確保するには原発しかないが、原発には反対運動もあるので増やすのは困難です。


太陽光や風力は発電量を調整できないので、EVの充電にはまったく不向きです。

こう考えると、本格的なEV時代はまだ数十年先でしょう。