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価格アンカリングの催眠術で買ってしまう


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大阪にたくさんあるスーパー玉出、小さい字で(1,000円買い物につき1円商品1個)と書いてある

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http://mysuper.jp/wp-content/uploads/2012/09/46475-o.jpgより引用

 

価格アンカリング

世の中には正当な根拠がないのに決まっている価格があり、株価や為替レートはその筆頭でしょう。

地価や不動産価格もそうで、物価というのも実は曖昧な概念に過ぎません。

昭和の時代にはすべての商品に「定価」が決まっていて、定価に対して何割引かすぐに分かりました。


だが時代が平成になると自由競争が良いんだという事になり、定価が廃止されてみんな困ってしまいました。

今まで100円のチョコが95円だったら5円引きだったのに、定価が廃止されたので基準になる価格がありません。

そこで登場したのが価格アンカリングという考え方で、基準になる価格を消費者の脳みそに刷り込んでしまいます。


スーパーの価格は末尾が「8円」が多いですが普段108円のチョコが98円なら安く感じ、88円なら凄く安いと感じます。

ところが実はこの安いという感覚が当てにならず、同じ商品がコンビにでは128円で売っていても買ってしまいます。

コンビニはすべての商品の価格が高めなので、その環境に慣れてしまうと、88円のチョコを128円で売っていても「普通だ」と感じます。

 

株価も不動産価格も「刷り込み」

このように消費者の脳みその中に基準になる値段を刷り込んでしまうと、高い安いの感覚は簡単に変わってしまいます。

株価なんてのは正に値段の根拠は何も無く、バブル期には日経3万円以上でも「高すぎる」なんて誰も言っていませんでした。

日経4万円は通過点で、年末には5万円、来年は6万円になっているとバブル崩壊する直前まで経済専門誌は書いていました。


ところが現在は日経1万9千円(既に超えたが)が高すぎるかどうかを議論していて、価格アンカリングによる錯覚でしかないのが良く分かります。

不動産価格もそうで、たとえばある地域で物件を探し始めたとき、たまたま「激安物件」の広告を見るとそれが基準になってしまう。

広告で見ただけなので事故物件やシロアリに食われているかも知れないのに、その値段を基準にすると全部高く見えてしまう。


逆に同じビルのマンションで、間取りもほぼ同じで価格が高い物件があると、他の「普通の値段」の物件がホイホイ売れていくそうです。

3000万円台が標準のマンションに一戸だけ5000万円を紛れ込ませておくと、他の部屋の売れ行きが良くなると言う販売テクニックがある。

「値引き幅」というのも錯覚を助長し、少し高めでも値引きが大きいと、買うほうは得をしたと思います。


本当は値引き幅の分を最初から高く設定し、高級ぽく見せていただけかも知れないが、「良い物を安く買えた」と満足します。