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整備士が不足する自動車業界のブラックぶり


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新車に金を払っても整備に払いたくない人が多く、整備士が低賃金になりやすい

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整備士が不足

今まであまりブラックという印象がなかった自動車整備だが、過酷な労働条件が問題になっている。

ブラックぶりが知られてきて、整備士のなり手がなく、自動車メーカーさえ自社の整備士を採用できない。

記事によると、整備士養成専門学校への入学者が減少しているので、今の入学生が卒業する3年後には採用できなくなる。


こういう事態を防ぐためにメーカーは推薦枠を設けていたが、それもゼロという事態になり、有名メーカーですら整備士を確保できない。

トヨタやホンダの正規ディーラーの整備士なら、それなりの給料だと思うのだが、それでも若者の応募はない。

自動車のIT化で整備するにはITの知識も必要だが、そういう人はストレートにIT系の学校に行ってしまう。


自動車の下にもぐりこんで油で汚れるよりも、綺麗な室内でパソコンを叩くほうを選ぶ訳です。

昔は自動車好きの暴走族が先輩や親方に殴られながら修行したが、暴走族も減ったし、今はそういう時代でもない。

さらに若者のクルマ離れで自動車に触れる機会が減り、興味を持たない若者が増えた。


整備士の勤務体型は労働時間が長く、朝8時から深夜まで、ノルマをこなすまでやる場合が多い。

給料が上がらない理由は規制緩和によって車検期間が延びたり、「ワンデイ車検」などが普及したのも影響している。

トラック業界やタクシー業界と同じく、政府が規制緩和したら労働条件がブラック化した典型例でした。

 

整備業界のブラックぶり

ディーラーの整備士は修理工場より条件は良いと思うが、例えば工具は自分持ち、交通費も自分持ちで自社の新車を買わされるという。

営業と違って社用で車を使わないので、最低限の交通費しか支払われず、それでいて自社の自動車を買うよう事実上強制される。

工具は会社が支給するが、それだけでは仕事にならないので、結局ほとんどを自分で購入する事になる。


プロ用の工具はホームセンターで売っているよりかなり高額で、私有物なので会社は補助しない。

しかも営業活動として保険の勧誘や、親戚知人に自動車を販売するよう求められる。

ディーラー整備士で基本給15万円、+残業や手当てで手取り合計25万円のような例が多く、残業50時間以上を考えると魅力的ではない。


ディーラーではない整備工場だと給料は20万円以下も多いと言われていて、自己負担を考えると非常に安い。

自動車を買うときになると分かるが、「定期整備X年間サービス」のような物があり、正規の整備料金を取らない。

必然的に整備部門は赤字になるので、整備士の給料は下げられ、サービス残業を要求されるようになる。


技術大国や自動車大国の素顔がこれでは、日本の自動車産業も先は明るくない。

というわけで、これでは知人の子供が整備士になりたいと言っても、反対するしかない。