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フレーミングに気をつけろ 真実と逆の思い込み


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言い方を変えるだけで逆の印象になる

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https://www.otemon.ac.jp/education/faculty/psychology/special/lecture/images/business_img1.gifより引用

 

安倍カレーとフレーミング理論

フレーミング理論という心理の法則があり、中学で習ったフレミングの法則とは関係が無い。

フレーミングは写真の構図を決めるときに、狭くしたり広くしたりして写す範囲を変えてしまう事です。

フレーミングによって小さいものを大きく見せたり、本当は隅の方に居た人物を中心に据える事ができます。


この応用で人々錯覚を起こさせてお金を使わせる技術が、経済心理学の「フレーミング理論」フレーミング効果などと呼ばれています。

例えば安倍首相が2回目の総理になった時に「3500円のカレーを食べた」のが大きな話題になりました。

テレビや新聞によると「3500円ものカレーを食べる人には総理の資格が無い」そうで、よく分からないが日本中が叩いていました。


安倍首相が食べたのは実は3500円のカツカレーではなく、赤坂ホテルニューオータニ会場のレンタル料金込みの、一人当たりの会費でした。

ところで、カツカレーを最も叩いていたのは朝日新聞だったが、朝日新聞本社内レストランのカツカレーは3675円でアベカレーより高かった。

同じくカレー叩きに精を出していた毎日新聞本社ビルレストランでは「極上、黒毛和牛のスペシャルカレー&ライス」を5040円で出していた。

 

人は真ん中の値段を選んでしまう

並べるとアベカレー3500円、朝日カレー3675円、毎日カレー5040円なので、アベカレーが最も安く感じます。

同じものなのに隣りにもっと高い値段を並べると安く感じる、これが正にフレーミング効果と呼ばれるものです。

よく知られた事では、松・竹・梅(上中並でも良い)があると過半数の人は真ん中を注文します。


高級料亭でも1杯300円の牛丼屋でも、50%以上の人が真ん中を注文するのを、最初から見越しています。

最も高い松は高すぎて損だという心理が働き、かといって最も安い梅も、貧乏っぽくて嫌だな、そうだ真ん中にしようと思うのです。

同じジャンルの商品(例えばPCのHDDなど)で、粗悪で安い中国製と高品質で高価な日本製があると、売れ行きは両方にバラけます。


ところがもっと高くてもっと高性能な「ドイツ製」を加えると、真ん中価格帯が良く売れるようになります。

自動車の世界では日本車が世界の4割を占めるそうですが、高級車と低価格車の真ん中に当てはまっています。

人々が投資をするときも、同じ事なのに回りの数字を並べ替えるだけで、簡単にお金を払うようになる。

 

数字の表現方法で印象は変わる

「10%の確率で損をする」投資に人は金を出さないが「90%の確率で儲かる」なら簡単にお金を出します。

証券会社や業者はなるべく数字をわかりにくくして、フレーミング効果でお金を出しやすくするのです。

心理テストで「50%の確率で10万円を失うが、50%の確率で20万円増える」というゲームを、多くの人が拒否します。


行動心理学で20万円を得る喜びより、10万円を失う心の痛みは何倍も大きいからです。

これは人間の本能に根ざしていて、例えば「50%の確率で食べ物がなくなり餓死するが、50%の確率で3人分獲得できる」ような賭けを原始人は絶対にやりません。

それよりは「満腹にはならないが100%生き残れる」方を選ぶはずです。


数字や計算方法を複雑にして、わかりにくくするほど騙しやすいのも分かっていて、金融商品がやたらわかりにくいのはこのせいです。

戦国武将で上杉謙信という人が居て、生涯に100回以上合戦に出陣して、一度も負けた事がありませんでした。


これも物は言いようで、実は謙信は「勝てなかった戦」や「負ける前に撤退した戦」が多く、負けないのは確かだが、全部勝った訳ではない。

これに対して徳川家康は生涯で一度だけ、武田信玄にコテンパンに負けた以外、ほとんどの合戦で勝っています。

だが世間的には謙信は「無敗」であり、家康が合戦に強いイメージはあまり無い。