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トランプ相場で大損失の投資家たち 儲けた人は少数だった


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大統領選をきっかけに、ドル円相場は坂を駆け上がるように上昇した

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http://209.54.52.58/asp4gif/japan_gif.asp?code=JPY&exch=CU&type=4&interval=0&upper=0&lower=0&x=720&y=720&barno=200より引用

 

事前予想と逆の結果に投資家は大混乱

2016年11月9日に米大統領選の開票が行われ、即日開票で各地の途中経過が公表されました。

事前予想ではヒラリー候補が楽勝する筈だったのだが、最初の開票からトランプが大差を付けて優勢で、CNNのアナウンサーは悲鳴を上げていたそうです。

米マスコミはトランプを差別主義者と批判して対立し、あからさまにヒラリーに投票するよう呼びかけました。


ところが日本でもまま在る事ですが、マスコミが「この人に投票しなさい」と高圧的に命令すると、かえって逆の人に投票したくなります。

そのせいかどうかヒラリーはNYやLAなど大都市では優勢だったものの、人口が少ない地域や田舎ではほとんど負けました。

開票が進むにつれてNY株式市場は暴落し始め、ドル円は円高になり、日経平均先物なども下落していきました。


これを見てロング(買い)ポジションを持っていた投資家は損きりしたりLC(強制ロスカット)され損失を被ったと見られます。

テレビの解説者たちは「トランプが当選したら大恐慌が起きるだろう」と最大限の苦悩の表情で語っていました。

ところが半分ほどの地域でトランプ勝利が確定し、当選が決定的になると、逆に急速に買いが優勢になり、結局この日はプラスで終えました。

 

トランプ相場の悲劇

その後ドル円は100円を割りそうだったのに急上昇して114円になり、日経平均は1万6000円台前半が1万8000円台半ばになっています。

一連の「トランプ相場」では皮肉なことにヒラリー勝利を信じてロング(買い)ポジションを持ち、そのまま放置した人だけが儲かった。

大統領選前にはトランプが勝ったら暴落、ヒラリーが勝ったら上昇と言われていたので、買えたのはヒラリー派の人たちでした。


だが9日の開票でヒラリー落選が確実になり、株価と為替が急落し、この時点で損切りした投資家も多かった筈です。

暴落を信じてロングからショート(空売り)にチェンジした人すら居た筈で、彼らがどうなったのかは想像するのも痛ましい。

現代では大手の機関投資家(ゴールドマンサックス等)は自動化されたAIが自分で相場を判断して取引しているが、これが市場を混乱させた。


トランプ優勢はプラス材料なのかマイナス材料なのか、人間とAIの判断が食い違ったからです。

ウォール街の「人間」はトランプを毛嫌いし、当選したら資本主義が崩壊すると言っていたが、AIはプラス材料と見做したようです。

一般投資家は大口機関投資家の市場操作に振り回されて、上へ下へと大混乱しました。


ロングでも負けショートでも負ける

開票の前半でドル円は2時間で105円から101円に急落し、もはや100円割れは時間の問題にも思えました。

自分は幸運にもどちらにも賭けて居なかったのでこうして語れますが、2007年8月のサブプライムショックの始まりを思い出していました。

トランプ勝利の予想をした少数の投資家はこの時点では大きな含み益になった筈ですが、丁度良く決済できたとはとても考えられません。


人間の心理として一番下落したときに10万円の含み益が出ていたとして、それが反転して8万円くらいになった時に決済できないのです。

客観的に見て8万円利益が出ているのに、最大事の含み益10万円と比べて「2万円損をしてしまった!」と必ず考えてしまうのです。

2万円の損失を取り返すために、「もう一度含み益10万円になった時に決済しよう」と9割くらいの人が考えます。


その後ドル円は一気に上昇してなんとその日の最高値に近い105円台で終了し、翌日以降も上昇し続けて12月1日には114.80円をつけました。

下げたのは僅か2時間ほどで急速に反転し、一気に下げ幅以上に回復したので、ショート派で利益確定できた人はほとんど居なかったでしょう。

対してロング派は保有し続ければ利益が出たので楽ですが、ヒラリー劣勢で暴落したときに自分で損切りしたりLCされた人がかなり居たでしょう。

こういう荒れる相場では一部のラッキーな人以外は、ロングでもショートでも負けるのでした。