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西成あいりん地区の「ドヤ」物件に住むには


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正面にあべのハルカス、右奥を入っていくと、あいりん地区

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ホームレスが消えたあいりん地区

寒くなったので久しぶりに「あいりん」の写真でも撮ってくるかと思い立ったのには訳があり、暖かいうちはなるべく避けたい場所である。

というのは真夏だと臭いがひどく、通りかかっただけで数日間は自分の身体から臭いが抜けず、洗濯しても服が臭く、髪の毛や鼻腔などあらゆる場所に臭いの粒子が住み着いてしまう。

地区に数分留まっているだけで気分が悪くなり、終日頭痛がすること請け合いである。

 

奥までずうっと自転車が止められている道

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10月くらいでも大阪は割りと暖かく、暖かいということは家の無い人たちが路上でごろ寝したりして、かぐわしい香りを拡散するという事でもある。

さすがに11月の終わりともなると、あいりん地区の臭いも大分収まり、精神異常を起こさずに歩き回ることが可能になり、絶好の撮影日和となるのでした。

取られないように交番の近くに自転車を止めて(最も安全)、しばし撮影に臨むが、まず気づいたのは人が少なく過疎化がが進んでいる事だった。

 

朝は人が多い職安も閑散としている

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寒いから外に出ないのは分かるが、路上生活者を一人も見かけなかったし、止めてある自転車の数も以前より減っている気がする。

厚生省の発表では現在の日本はバブル全盛期に匹敵する人手不足らしいので、元住人達はどこかで働いているのかも知れない。

あいりん地区の全盛期は太田知事の頃で、2008年に橋下知事になって急激に減り始め、松井知事になって過疎化が進んだ気がする。

 

設備充実のアパート

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2000年代は有名な職安の周りをブルーシートやダンボールが取り囲み、何百人もの人たちが路上に転がっている様子は餓鬼絵を思わせ、浪速区や周辺部にまで路上生活者が溢れていた。

それらが今は綺麗さっぱりと、一切何もなくなっていて寂しさや郷愁すら感じられるほどです(感じないけど)。

ホームレスや不浄な人たちが消えたあいりん地区は長期逗留の高齢者や生活保護者の住まいになり、外国人の安宿としても使用されている。

 

あらゆる費用込みで4万2,000円

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割と目立つ看板のかなめ旅館

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とても安いです、人が出入りしているのでちゃんと住んでいます

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無一文、保証人なし歓迎とは

裏通りや公園には、昔のように路上にシートを広げて昼間から宴会をする人たちが居たが、その人数は圧倒的に昔より少なかった。

要するに現在のあいりん地区はスラムとしての役割から、「ただの安アパート地区」に変わりつつあるように思える。

夏場の臭気に耐えられる体質の人にとっては(わたしには無理)家賃3万か4万を払い、面倒な手続きが無く住めるのは、有り難いに違いない。

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あいりん地区の物件には「福祉あります」「相談乗ります」「無一文保証人なし歓迎、すぐ住めます」と書いてあるところが多く、半分はそんな感じです。

なぜ無一文保証人なし歓迎なのかは、大阪市の福祉政策と結びついていて、生活保護需給を斡旋してくれる人たちが存在するからです。

ホームレスが絶滅してしまったのも彼らの活躍によるもので、実は生活保護を受給させて、その一部をくすねる商売だったりするが、福祉事業には違いない。

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自転車があるという事は人が住んでいる

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地区の物件は「ドヤ」と総称されるがいくつかの分類やランク分けがあり、最上級には「普通のマンション」も存在している。

その下には「福祉歓迎」「無一文可保証人不要」などの低家賃マンション群が存在していて、おそらく審査や保証人などあらゆる手続きをすっ飛ばして入居できる。

だが入居には生活保護の需給が必要で、その手の事をやってくれる人たちがここには存在しているようです。

 

南側の公園からも、あべのハルカスが見える

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 WIFIや冷暖房、風呂シャワーつきが人気

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ただの安アパート地区に変わるあいりん地区

むろん生活保護受給者でなく、普通に家賃を支払っても住むことができ、日払いの仕事をしながら暮らす人が多かった、

日払いの仕事は職安前に毎朝集まって、募集に応じてその日一日だけ、どこかに連れて行かれて現場で働き、現金数千円を貰います。

家賃は一日1,000円から1500円なので、月に20日も働けばとりあえず生きていくことが可能です。

 

あいりんにもITが急速に普及している

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もう一つはホテル形式の簡易宿舎で、概観はビジネスホテル風で「1泊1200円」などと書かれていて、一ヶ月契約だと料金が安くなります。

「マンション」のほうも実は簡易宿舎として登録していて、名前だけ「XXXマンション」になっている場合があるようです。

簡易宿舎はホテルなので身分確認も審査も一切不要で、前金さえ払えば誰でも宿泊することが可能です。

 

外国人観光客を意識した宿もある

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大通りに面した簡易宿舎は英語の看板を掲げたりして、旅行者の安宿風にしている所もあって、ここら辺も地区の変化を感じさせます。

最近の傾向としては「毎日風呂あり」「インターネット対応」「WIFI完備」など設備やサービスを重視したドヤが増えている感じがする。

以前はドヤが連なっていた周辺地域は、もう完全に「ただの安アパート群」になっていて、80円の自動販売機などが昔の面影を留めている。

 

定食屋と交番

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通天閣と青空

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