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医療費が高いほうが高度な治療という錯覚


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効果が不明な高額医療を受ける為に、高額保険に加入する意味はない

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http://hoken-af.com/tokuyaku/sougo/images/naiyo.jpgより引用

 

恐怖を煽って民間保険を勧めるCM

テレビを見ていると「がん保険がないと不安」「保険に入っていないと大変な事になる」という脅迫めいたCMをやっている。

病気になるといくらお金が掛かるかを数字で示して、保険に入っていないと支払えなくなると訴えている。

大部分はその通りだがこの手の保険CMには根本的な嘘が一つあり、日本人全員が既に保険に入っているという事です。


健康保険か社会保険どちらかに加入するのは国民の義務なので、支払っていない人以外は全員が加入しています。

健康保険に加入していると医療費の自己負担が3割になるが、他にも色々な得点があり、医療費そのものも下げる効果をもたらしている。

国が決めた薬価の範囲でしか保険が適用されないので、結果として全ての医薬品や治療報酬は健康保険の範囲内になる。


欧米と比べて、日本の医療費の単価は半分程度だといわれているので、自己負担はアメリカの無保険者と比べて1割ちょっとしか払っていない。

このように日本の医療費負担は最初からべらぼうに安いので、その上さらに民間医療保険に加入する意味は少ない。

例えばある月に病気などで30万円の医療費がかかったら自己負担は約10万円になり、10万円分だけが民間保険の適用範囲になる。


ところが知っての通り民間保険は健康保険と違って何でもOKではなく、病気の種類とか通院か入院かなど条件が非常に厳しい。

多くの民間保険でガンは適用外になっていて、ガン保険に加入してもガンの種類によって適用外になる。

どうして健康保険が全部OKなのかというと、利益を取らずに赤字になったら国や自治体が損失補てんしているからで、世間の評価は低いが良心的です。

 

高額治療に効果はあるか

日本には保険適用の医療と、保険適用外の高額治療があり、高額なのだからさぞや治療効果が高いのだろうと想像するがそうでも無さそうです。

保険適用外になる例の多くは個室とか快適な設備がある病院で、そうした病院は金持ち専用で、確かに高度な治療もしている。

だが健康保険適用外ということは、治療費に比べて治療効果が低いと判定されたのであり、それで凄く効果があるのかは別問題です。


保険適用外の高額治療を受ければガンが治るかというと、そういうデータは無いようです。

がんなど治療が困難な病気になったとき「藁にもすがる思い」で未承認の治療を行ったりしますが、残念ながら保健医療を明確に上回る治療成績ではないようです。

先進医療という魅力的な名前の医療方法があるが「未確認医療」「未承認医療」と言い換えれば、自分で試したくはなくなるでしょう。


日本には「高額療養費制度」というものがあり、医療費の3割であっても収入に応じて、年間に一定以上の医療費を負担しなくて良いと定められている。

本人が一旦支払って、請求して払い戻してもらうが、最初に役所に申請することで支払いを免除されます。

年収にもよるが多くの人は年間15万円以内の自己負担に収まるので、民間保険で支払ってくれるのも最大15万円程度です。


最大15万円の保険支払いを受ける為に、それ以上の保険料を払って加入するのは合理的とは言えないでしょう。

では民間医療保険はまったく無駄なのかと言えば、最低限の民間保険に入るのは安心料として意味があるかも知れません。

ただ全ての保険は結局保険会社が儲けるので、加入者は損をする事に決まっていて、高額な民間保険ほど損をします。