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ネット情報の「原価計算」で材料費だけを言う謎


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水すら清潔なコップや清潔な店内、それを渡す清潔な店員が居てはじめて飲めるので無料ではない。

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http://livedoor.blogimg.jp/pharmacygift/imgs/e/d/ed3cb9fc.jpgより引用

 

ネット上の原価比較自慢

ネット上で定期的に広まる話題の一つに商品の原価を比較して損か得かというのがある。

対象になる商品はさまざまだか身近なものが多く、ハンバーガーショップの原価とかが取り上げられる例が多い。

だがこうした場合に引き合いに出される数字のほぼ全てが「材料費」を原価として計算していて、実は原価ではない。


たとえばマクドナルドのハンバーガーは100円で原価は45円らしいが、もちろんこの場合の「原価」は材料費のことを指しています。

2ちゃんねるとかツイッターで騒ぐ人のほとんどは、こうした計算に疎いらしく、間違いが大きいほど人気になる傾向がある。

150万円のカローラの原価は20万円で詐欺同然、ラーメンの原価は麺が50円でスープも同じくらいだと書かれている。


こうして道じき出された原価率ではカローラ13%、ハンバーガー50%、ラーメン13%、缶ジュースが2%以下となっている。

言うまでもこれらの数字は原価ではなく材料費で、しいて言えば材料原価と呼ばれる数字です。

これだとマッサージのようにサービスを商品にしている場合は原価率ゼロなので、ひどいぼったくりだという事になる。


マクドナルドは道路にシートを敷いて無人販売所(地方の農村にある)で売っているわけではないので、多くの「原価」がかかっている。

まず土地を買うか借りるかして建物を建てるか改装し、人を雇って教育して、調理器具や厨房用品、レジの機械まで購入しなくてはならない。

開店するまでにマクドナルドの場合はオーナーが自己資金2500万円を用意するが、会社側もおそらく同額程度負担しているでしょう。

 

商品にはさまざまな費用がかかっている

最初に5000万円を投じて店をつくり、従業員十人以上に毎日10万円以上の給料を払い、お金を掛けて調理したり冷やしたりする。

そのうえ電気ガス水道代や税金、店の外のゴミ拾いや駐車場の整理、宣伝広告費などこれでもかと毎日お金が出て行きます。

これらのサービスをさぼると客は「店が汚い」「商品が冷たい、または冷えていない」「店員の教育がなっていない」などと文句を言う。


「店員の教育なんかコストじゃない」と決め付けておいて「店員の教育が~」といわれる筋合いは無いのだが、客とはずいぶん身勝手なものだ。

大阪の西成では道路を占拠してシートを広げて商品を売っている人がいるが、材料費だけが原価だというのは、そういう人から買いたいという事になる。

自動販売機のジュースは2円、缶コーヒーも2円で缶の印刷代のほうが中身より高いと彼らは主張している。


コーヒーだけあっても缶がなければ保存できないし、雰囲気を盛り上げる缶の印刷も必要だろう。

缶飲料は自動販売機で販売する為の飲み物で、自販機は基本的に毎日サービス会社が中身を補充している(売れるペースにもよる)

現代の自販機は通信機を内蔵していて、何がどれだけ売れたかを会社でチェックしている。


毎日巡回して売れた分を補充するだけではだめで、行くたびに新商品と一部入れ替えて、購入意欲を刺激している。

自販機の手入れや清掃も行い、ゴミ箱を回収し、投げ散らかしたゴミも掃除し、集金、ポスター張りなども行う。

自販機はほったらかしに見えるが、実は非常に手間がかかる販売方法で、代わりに店舗より高い利益をメーカーにもたらす。


仮に自販機が汚れていて、周囲がゴミだらけで空き缶が散らばっていて、1年も商品が入れ替えられてなかったら、その販売機では買いません。

外食店も店員がサービスをしたり清潔な店舗があって初めて食事できるので、路上で同じ商品を手渡しされたら、自分なら食べません。

材料費を「原価だ」と得意げに語る連中を見ると、最近の日本の低迷は日本人がバカになったからではないかと思うのだった。