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暴落時に空売りしても儲からない理由


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空売りの魔王のようなソロスだが、本人の弁によると空売りでは通算で負けている。

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http://www.newtraderu.com/wp-content/uploads/2015/04/george-soros.jpgより引用

 

空売り王は空売りで負けていた

相場が暴落したらどうするのが正しいのか、空売りすれば良いというのが誰でも一度は考えることです。

空売り、あるいはショートポジション、単に「Sする」とも言うが、相場が下がると儲かる取り引きの事です。

空売りの天才、空売り王といえばイギリス中央銀行を破産に追い込んだJソロスですが、かの王様はインタビューでこう答えています。


「ショート取り引きではトータルで損をしている。現在の資産は全てロング取り引きで築いた。」「空売りは儲からない」とも言っています。

王でさえ儲からないのにどうして下僕や素人が儲かるだろうか、これほど空売りは難しいのだった。

なぜ空売りが難しいかは、「いつ」「どのくらい」下がるのかが予測出来ないという理由がある。


リーマンショックの前年にサブプライムショックというのがあって、これを予測した人は結構しました。

アメリカの住宅ローンが焦げ付いていて、多額の不良債権が発生しているのは、事前にニュースで報道されていました。

だがこうした危機は明日起きるのか10年後なのか分からないので、空売りで狙うのは非常に難しい。


2番目には「どのくらい」下落するのかも分からないので、どこで決済すれば良いのか分からない。

3番目に暴落は上昇に比べて短期間に発生するので、10年分の上昇を数日で下落させる。

時間の速さが100倍になった空間に投げ込まれたようなもので、誰かがボールを投げたら時速1000キロぐらいで飛んできます。

 

空売りは予想が当たっても負ける

4つ目に暴落中でも反動で一時的に急上昇し、本物の上げなのか一時的なものなのか見分けがつかない。

この結果、正しい予想を立てて空売りしたとしても、半分ほど下げ幅を戻したら維持できなくなり決済する。

その後相場はさらに下値を掘り進め、もし維持していたら大儲けだっただろう、というのが典型的なショート失敗例です。


例えば日経平均はピーク時に38,915.87円だったが、運よく3万円くらいで空売りポジションを持っていたとする。

日経平均が2万5千円に下がったところで反転し、また3万円になったら、「エコノミスト」を自称する連中が一斉に「大底を打った」と解説します。

集団発狂みたいなもので、国中が「大底を打った」と絶叫していると、信念も揺らいでしまい、大半の人は決済してしまうでしょう。


その後株価は乱高下しながら下がり続け、1万円を割ったところで「あのまま維持していれば大儲けだった」と嘆く事になります。

世界一の空売り王のソロスですらそうなのであり、凡人が手を出して勝てるものではありません。

実は2007年のサブプライムショックの前、自分は何ヶ月もずっとドルをショートして円高に賭けていました。


だがいざドルが崩壊して円高が進行すると、今まで書いたような理由で反転するように思えてきて、決済して今度はドルを買いました。

空売りは市場からお金が消えていくときに、逆にお金を増やそうという矛盾した行為なので、難易度が極めて高い。

市場が好景気に沸いているときにロングでお金を増やすのは、世の中にお金が増えている時に皆で分け合う行為なので、誰でも勝てる。


難しい事に挑戦するよりも、誰にでも出来そうな事を確実に実行するのが、投資でお金を増やす王道と言えます。