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円高の理由 日米の物価と所得が、同額になるよう修正されている


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日米の生産性が同じだとすると、どう見ても3割ほど円高になる方が自然

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http://dol.ismcdn.jp/mwimgs/5/d/600/img_5dc89485236c2259d6dbbb5fa3167e4d88363.jpgより引用

 

円高が進む根本原因

為替相場は日銀黒田総裁への失望や、米利上げ見送りの影響で、円高が進行し、9月28日には100円前半になっていました。

一夜明けて29日になると、OPECが減産に合意したという報道があり、「バン!」と1円上げて101円になっていました。

こうした予期せぬ出来事があるのが為替市場の面白さで、投資家は右往左往します。


株もそうですが為替投資は目先の上げ下げを追ってはだめで、もっと大きな流れを見なければなりません。

支流の小川の流れを見るのではなく、本流の大河がどうなっているかを見るのです。

大きな流れを説明すると、2015年夏ごろは1ドル120円台の超円安で、日銀によると1990年代以来でした。


「そんな馬鹿な、120円の円高は何度も有ったはず」と思うでしょうが、日銀が言ったのは実質実効レートの事でした。

わかり易く最初の年に1ドル100円だったとして、その後為替レートは変動しなかったと仮定します。

だが日本はデフレ、アメリカはインフレになり、物価の差が10%変動したとします。


すると同じ1ドル100円なのに、日本では物価が下がってアメリカは物価が上がるので、実質的に1ドル110円になったのと同じになります。

1990年代から日本のデフレ、アメリカのインフレが進行したので、2015年の1ドル120円は、1990年代の1ドル140円にも相当します。

2015年夏の中国危機と2016年正月の中国危機で円高が進み、現在は1ドル100円を割るか割らないかの攻防です。

 

おかしな「日本滅びる論」

放っておいてもデフレによって日本円の価値は実質的に高くなるので、投資家は「絶対値上がりする」日本円を保有しようとします。

わかり易く書くと「デフレ国の通過は必ず値上がりする(円高になる)」ので皆が買うのです。

世界が経済危機になると投資家は自分の資産を守ろうとするので、より一層日本円が買われて円高になります。


円高になるとデフレが一層進むので、さらに円高になり易くなります。

例えば1ドル80円の超円高になったら、輸入品が値下がりして物価が下がり、輸出が不振になるので消費が減って、商品が値下がりします。

売れないから買わない、給料減ったから消費も減らす、というデフレスパイラルになり、それがさらに円高の原因になります。


「日本は滅びる」と言いながら日本円を買っている投資家は、アホなんじゃないかと思います。

「日本が滅びると思うなら円を売れよ」と誰しも思いますがそうはしないのです。

この「日本滅びる論」が円高の根本原因を作り出しているのを、本人達は気づいていません。

 

1ドル80円は正常

経済学者やマスコミに言わせると日本は何でも欧米より劣っていて、遅れている事になっています。

だがもし、日本の労働者も日本企業も日本社会も、欧米と全く同じ生産性だったらどうでしょうか?

日本が劣っていると思うから1ドル120円や140円が正常と感じるので、本当は1ドル80円のほうが「正常」かも知れません。


1ドル85円くらいだと日本とアメリカの平均所得や、1人当たりGDPが同じになりますが、こっちが正常だとしたらどうでしょう。

日本人一人とアメリカ人一人の生産性、あるいは価値が同じだから、間違いを修正している事になります。

為替市場には2国間で間違った評価がされていると、自動的に修正する機能があります。


日本とアメリカでハンバーガーの値段が2倍違ったら、もっと近くなるように修正されるでしょう。

円高もそういう事で、日本の労働者の生産性がアメリカの労働者と同じなら、必ず両者の給料が同じになるように、為替相場は変動します。

1ドル80円台は円高ではなく、本当は正常なのだというのが、日米両国の物価や賃金から言えるのです。