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無縁仏の行き先とは 自治体がお金を払って葬式を出し墓に入れる


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無縁仏のお葬式セット

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http://stat.ameba.jp/user_images/20140613/00/dusmel/e6/5a/j/o0800060012971326428.jpgより引用

 

江戸時代の厳しさ

無縁仏は時代劇によく登場し、行き倒れた旅人を寺の和尚がねんごろに葬り、木の板に適当な戒名を立てておく。

江戸期から戦前にかけて、無縁仏とは入る墓がない人を指し、縁者がいなかった訳ではない。

この時代、先祖代々の墓に入る事ができたのは、墓を相続し家を持った人だけだった。


嫁をとらず嫁に行かない男女は家を持つことが出来ないので、なくなっても入る墓がなく、無縁仏になった。

兄ちゃんや親の墓に一緒に混ぜてもらう事はできず、墓に入れるのは跡継ぎと嫁だけである。

親族が金を払って一応は埋葬するが、葬式なんか挙げず、適当に穴を掘って埋めて完了であった。


罪人や無縁者、人別帳から外れた人が墓を持つのは許されず、第一家族がいないので、墓の管理費を払えない。

墓があったとしても、寺に寄付をするなど檀家としての義務を果さないと、墓は撤去されてしまいます。

江戸時代には現在のような役所が無く、集落単位の自治を行っていて、寺に名前がある事が、一人前の市民の証明でした。


寺の名簿に載っていない人は、この世に存在していないので、人間ではなく非人となり、なくなっても人間扱いされません。

こういう制度は明治まで続き、日本国が戸籍制度をつくってから、戸籍に載っている人を人間と定義しました。

現代の無縁仏は江戸時代ほど厳しくなく、引き取り手がいなくても葬式を挙げて荼毘にふし墓に入れてくれます。

 

現代の無縁仏

現代の無縁仏は「引き取り手のない遺体」と法律で定義されていて、引き取り手がなければ自動的に無縁になります。

という事は家族が同居していたとしても「ひきとりません」と宣言すると無縁仏になり、年間3万人以上発生しています。

無縁になると法律では、地方自治体が引き取り、葬式を出し墓に入れるよう定められています。


法律で定められているので、家族が居たとしても全額を自治体が負担する。

自治体ごとに無縁仏を引き取る寺が決まっていて、火葬場で焼いた後で寺が引き取り、簡単な供養を行います。

複数居る場合は数人まとめて、お経を挙げて戒名をつけ、供養を行い、無縁用のお墓に収めます。


無縁仏はどんどん増えていくので一人が一つの墓という訳にはいかず、共同の墓に収め、入りきれなくなると保管所に移動します。

墓からはみ出しても適当に捨てるとかはしないので、江戸時代よりかなり恵まれています。

こうした無縁仏の費用一切は、法律によって地方自治体が負担しています。


むろんお寺や葬儀屋は自治体から料金をもらって無縁仏を弔うので、役所とコネがあれば良い収入になるそうです。

無縁仏の葬儀は葬儀社の一角などで行われ、想像より正式なものだが、当然参列者は寺と葬儀社の人たちだけです。

全国からあの世に行きたい人が集まる名所がある自治体では、そうした費用も負担になっているでしょう。


法律上の無縁仏とは別に、ちゃんとした墓があるのだが、墓を継ぐ子孫がしなくなったのも無縁仏というが、この2つは違う物です。