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消費者の立場が強いのはデフレだから 国民性とは無関係


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三波春夫が「お客様は神様です」と言ったのは、客を金づるとしか考えない風潮に異議を唱えたので、現実は逆だったのだ。

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http://www.livespire.jp/cnt/event/minami/img/main.jpgより引用

 

お客様は昔ドレイだった

日本は消費者の地位が非常に高く、お客様は神様と呼ばれている。

客からのクレームに低姿勢で応じる事でも知られていて、ちょっとした事で店員が土下座をしている。

これを悪用したビジネスも存在し、2年前くらいに捕まったある中年女は、一年間に何千回も企業に電話をして、「クレームビジネス」を展開していた。


パンやケーキ、洋服や日用品などあらゆる物にクレームをつけ、ほとんど返金させて無料で手に入れた他に、謝罪の金銭まで受け取っていました。

ネット調査によるとクレームには年代別に特徴があり、60代以上の高齢者は「ばかやろう!」などと突然怒鳴りだす。

40代前後の中年は、自分にだけ特別扱いするように求め、20代以下の若者は店に説明を求める。


年を取るほど態度が傲慢になっていき「昔はこんなでは無かった」と言うのが常ですが、それは本当だろうか?

今の高齢者が生まれたのは昭和20年から30年の食糧不足の時代で、物資は配給制か、並ばないと買えませんでした。

お客様どころか、物を買う人は配給の役人に頭を下げたり賄賂を贈ったりして、やっと買い物をしていました。


米軍物資や配給品を横流しする闇市が存在していて、消費期限がとっくに過ぎたものや、壊れたものや盗品まで販売していました。

「俺達が若い頃は客にそんな態度を取る人間はいなかった」と主張する老人は、大嘘つきのクソジジイなのです。

ところが若い頃に店員や配給係から虐められた恨みなのか、そういう人ほど態度が傲慢で、すぐにクレームをつけます。

 

日本人に「おもてなし精神」なんか無い

昭和20年代や30年代には、お客様はドレイで、店員こそが神様だったのです。

次に中年親父と中年マダムが生まれたのは昭和40年代頃で、高度経済成長期でやはり並ばないと買えませんでした。

高度成長で給料が倍々ゲームで増えていき、販売する側が追いつかないので、どの店も常に大混雑でした。


当時の百貨店や商店にはエアコンがなく、本当に息をするのも苦しい状態で買い物をしていました。

買い物客は皆殺気立っていて、自分が欲しい商品を他人に取られまいとして、主婦は走って売り場に行き、女と同士で奪い合いをしていました。

昭和60年、1985年からはバブル経済が始まり、日本は消費大国だとかマスコミにおだてられて、収入以上の消費をし始めました。


バブル期は確かにお客様はチヤホヤされたが、それは店が下らないブランド品を高額で売りつけるためでした。

バブル時代には商品は定価販売だったので値引き競争はなく、どの店に行っても同じ商品は同じ値段で売られていました。

競争といっても今から考えるとのどかな時代で、店員は客に媚びたりはせず「嫌なら買うな」という態度でした。


それが現在のように「お客様は神様」になったのは21世紀になってからで、100円の商品を売るにも店員は土下座しないと売れなくなりました。

つまり日本で客の地位が強くなったのはデフレ不況のせいで、日本人の国民性とは、まったく関係ありません。

日本人に「おもてなし精神」なんか在るわけがないし、焼け野原の泥棒市で腐った横流し品を買わされた高齢者たちは、それを良く知っている筈です。


ここからが面白いのだが、消費者が虐待された時代の人ほど傲慢な態度を取り、チヤホヤされて育った筈の「ユトリ世代消費者」はそれほどでもない。