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トルコリラで泣いた投資家たち スワップ生活から破産へ


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金利通貨はハイリスクの見返りにスワップを貰えるのです

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http://ichart.finance.yahoo.com/2y?tryjpy=xより引用

 

金利通貨でスワップ生活?

2016年7月はトルコのクーデター未遂で為替相場が大きく変動しました。

6月にもイギリスのEU離脱でポンド円、ポンドドルが大きく下げる出来事がありました。

今度はトルコリラ円、トルコリラドルをロング(買い取り引き)していた人が大損したようです。


この手の通貨はエマージェンシー通貨(新興国通貨)と呼ばれ、イギリスは新興国ではないが、似た性質があります。

多くは高金利で経済が急成長しており、通貨の変動率がとても大きく、「一見すると」儲かりそうに見えます。

ドル円は1年に10%も動かない年があるが、ポンドやリラは何倍も動きます。


FXをやる人は変動率だけを見て「これは儲かりそうだな」と思いますが、実際は損をします。

まずこういった変動率が大きい通貨はショート(空売り)できないので9割位がロングします。

金利通貨をロングすると毎日スワップ金利差の収益)をもらえるが、ショートすると逆に払う事になるからです。


従ってEU離脱とかクーデターが起きて暴落する時には、ほぼ全員がロングしているので、大爆死する事になります。

1万通貨も投資すると毎日100円以上貰える事が多いのですが、必要資金はレバ10倍なら20万円以下というところです。

100万円投資すれば毎日1000円、1000万円投資すると毎日1万円もらえます。

 

金利通貨ほど下がり易い

最近のポンド円のスワップは一日50円以下、リラ円のスワップは90円くらいです。

つまり40万円出してリラ円を1万通貨買えば、毎日100円ずっと貰える訳で、4000万円投資したら毎日2万5千円貰えます。

こんなうまい話があるのなら私は働きませんが、幸せな時代はいつか終わります。


まずスワップポイントは日本とトルコの金利差で発生するものなので、金利差が縮まって一日90円程度のスワップになりました。

2015年の7月頃には1リラ45円だったのがジリジリと下がり、2016年5月には37円くらいになっていました。

つまりクーデターに関係なくリラはだだ下がりしていた訳で、突然乱高下したのではなかった。


5月から6月にかけてトルコではイスラム過激派のテロが頻発し、6月23日の英EU離脱投票では32円から37円を乱高下しました。

その後もトルコリラは不安定で、現在は1リラ34円台をつけています。

つまり2015年7月には1リラ45円だったのが、1年後の2016年7月には34円や32円になり、スワップ収益は吹っ飛んでるのです。


試しに1年前、レバ10倍、45万円で10万通貨のトルコリラ/円を買った人がどうなったかを計算してみます。

スワップは変動しているので便宜上、平均して100円だったとすると、10倍X365日分で「36万5000円」を受け取っています。

だがリラ/円はこの間45円から35円に下がったので、10万通貨では100万円のマイナスになっています。

 

楽々スワップ生活の最後

差し引きすると64万円ほどのマイナスで、45万円だった口座残高は強制ロスカットされている筈です。

現在のFXはレバ25倍までは法定限度なので、レバ25倍になった時点で決済されるか、追証請求されたでしょう。

これは最初に45万円投資した場合なので、450万円なら今頃ロスカットで100万円ちょっとになっている筈です。


さらにもし4500万円投資していたら、1年間で3000万円以上の損失を出していた筈です。

そういう人が現実に居るのかなと思ってネットを見ると、1000万円以上負けたという人が居ました。

金利通貨で大負けする人は例外なく、「1日1万円のスワップを30日貰えば働かずに生活できる」と最初言っているんですね。


悪魔の法則と言って良いくらい、全員が全員こう言っていて、有り金全部数千万円とかを掛けてしまいます。

スワップだけで生活する利益を挙げるには、100万通貨=1億円以上、レバ10倍で1千万は必要だからです。

トルコリラで一日1万円のスワップ貰うには、レバ10倍で450万円だったので、高金利通貨の中ではコストが低かったのです。


スワップには「危険度」みたいな意味があり、はっきり言えば暴落するリスクを引き受ける見返りに、金を受け取るのです。

働かずにノーリスクで毎日1万円受け取れるとか、ある筈がないのです。