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ARM買収でソフトバンク株が下がった理由


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日本メディアは絶賛したが、アメリカではほら吹き扱いだった

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http://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/i5uK6uMBkmW8/v0/750x-1.jpgより引用

 

ソフトバンク株が下落

ソフトバンクは7月18日に、英IT企業ARMの買収を発表し、日本のメディアは賞賛していました。

だが発表後にソフトバンク株は下落し、翌19日の東京市場で11%超下落しました。

日本メディアが「孫マジック」を褒め称えた一方で、海外メディアは批判的に報じました。


発表から一夜明けると日本メディアも「財務体質の懸念から売りが膨らんだ」と解説せざるを得なかった。

ロイターは3.3兆円を「高い買い物」と評し、将来性にも疑問を提示しています。

さらに孫社長がソフトバンクを「無借金企業だ」と説明した事を批判しています。


ARM買収を説明した孫社長は、ソフトバンクの時価総額と純債務額が同じだから、無借金と同じだと言ったという。

だが「純債務」とはソフトバンクの資産全てを売却しても残る借金で、純然たる借金です。

株式時価総額とは「投資家が保有している債権」であり、ソフトバンク所有分以外は他人の金です。


こういう基本的な経済のルールも、孫社長は知らないのではないかとロイターは疑問を投げかけている。

孫社長がソフトバンクを「プライベートカンパニー」と言った事にも、「投資家の所有物」と反論している。

個人企業とは町工場とか自営業者で、株券を発行して他人に売った時点で、もう他人の会社になっている。

 

孫社長の資質に疑問

ソフトバンクは2013年に買収した米電話会社スプリントを「黒字化した」と発表したが、合法的な粉飾をしたのが分かっている。

その手口はソフトバンクがアメリカに、スプリントとは別のリース会社を設立して、スプリントの負債と赤字を移動させるものだった。

スプリントは電話設備などをリース会社に「高額で」販売する一方で、その設備を毎月「低価格で」リースしています。


これによって毎年数千億円赤字だった筈が、何も経営改善していないのに、会計上黒字になりました。

米経済メディアによると、この行為は米国の法律で合法だそうですが、私ならスプリントやソフトバンク株は買いたくないです。

一連の報道によるとこの取り引きでスプリントの債務は5.6兆円から3.7兆円に圧縮されたとされています。


スプリントは契約者数の減少が続いて、実際には年間数千億円の赤字を出していると言われています。

何度も撤退、売却報道が流れたが、孫社長は「黒字になっている」と言って手放そうとはしません。

そこへ持ってきて、ARMを3.3兆円で買収と来たので、「おい正気かよ」とアナリストらは言っています。


ARM買収資金3.3兆円のうち2.3兆円は自己資金、1兆円は借金で賄う事になっています。

これでソフトバンクの有利子負債は13兆円に膨らみ、自己資本の5倍近く、純利益の20倍以上に達しています。