ミトラのブログ 秘境と異世界

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月面が見える5万円のカメラ ニコン「COOLPIX P900」は買いなのか?

最高倍率ではさすがに不鮮明だが、クレーターの影がはっきりと確認できる。

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http://en.zockme.com/wp-content/uploads/2015/06/Moon-Zoom.pngより引用

 

つい最近まで月面のクレーターをはっきり撮影するには、数百万から1千万以上の機材が必要でした。

現在ではたった5万円払うだけで、ズームレンズ付きのデジカメが購入できる。


クレーターがくっきり見えるデジカメ

少し前に、普通のデジカメで月面を撮影した動画が、海外掲示板翻訳サイトで話題になっていました。

そのカメラはニコンの「COOLPIX P900」という機種で一眼レフではなく、83倍光学ズームレンズが付いている。

動画では最初、小鳥が鳴く森の上空が写されていて、昼間だが白い月が小さく写っていた。


カメラをどんどんズームしていくと、やがて「うさぎの餅つき」的な模様がはっきりと映し出された。

さらにズームしてくと、今度は画面が少しブレながら、月のクレーターや、クレーターの影までもはっきりと確認できた。

今までこういった動画あるいは写真を撮影するには、高価な一眼レフに超望遠レンズを装着する必要があった。


クレーターが見えるほどの望遠レンズは100万円以上というところで、撮影できるのはプロだけでした。

一方ニコンの「COOLPIX P900」の価格は現在アマゾンで59,639円、ヤフオクで55,000円というところだった。

デジカメなのでレンズを別に買う必要がなく、それだけでプロと同じ写真を撮影できる。


月の写真を一回撮って飽きる可能性もあるが、かなり興味を引かれる存在だった。

「COOLPIX P900」のズーム倍率は83倍で、テレ側も合計すると、光学2000ミリの望遠レンズに相当する。

光学望遠レンズでこの性能だと、「レフレックスニッコール2000mmF11」が重さ17㎏で価格は90万円(1975年)だったそうです。

 

コンパクトデジカメだがズームするとかなり長い

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 http://o.aolcdn.com/dims5/amp:6ea4319534386c0c4ae74da50954b738d0eef878/r:980,653,min/c:980,653,0,0/q:80/?url=http%3A%2Fwww.blogcdn.com%2Fslideshows%2Fimages%2Fslides%2F336%2F930%2F3%2FS3369303%2Fslug%2Fl%2Fp1010022-1.jpgより引用

 

昔は1千万円以上だった性能が5万円

ズームレンズだと「AiズームニッコールED1200~1700mm F5.6-8P」がやはり重さ17kgで600万円(1993年)だったようです。

1990年代には600万円した性能が現代では5万円台で手に入るという事で、「COOLPIX P900」が2015年に発売された時はかなり話題になった。

さらにデジタルズームを併用すれば最大で8000ミリの望遠レンズに相当するので、もはや天文台レベルの倍率になります。


「COOLPIX P900」は光学2000ミリと同じ倍率になるが、その時の画像は一眼レフほど鮮明ではなくなる。

イメージセンサーは1/2.3型の1600万画素と、安いデジカメより良いものの、高級一番レフほどでは無いので画像がやや荒くなります。

表現力も低価格デジカメと高級一眼レフの中間なので、期待しすぎないほうが良いかも知れない。


ではこのカメラの性能が実際に生きる場面はなんだろうと考えると、意外に少ないのだった。

肉眼で点にしか見えない人物が、至近距離に居るかのように写せるが、要は近づけば大きく写せるのであまり有り難味が無い。

近所の部屋の中を超望遠で撮影するのも、何か変な気がする。


シーンモードには「月」と「鳥」を選択でき、どうやらバードウォッチングと月面探査が得意らしい。

子供の運動会とかスポーツイベントは、対象物が激しく動くので、思ったほど使えそうに無い。

ともあれこうした超高性能カメラを一度は所有して「オオー!」と言ってみるのも悪くない。

その後箱にしまってヤフオクに出品する事になったとしても、5万円で売れるだろう。